生活の党は9月3~5日、韓国のソウルで党の2014年度研修会を開きました。日本側議員の研修もさることながら、韓国側議員とも話し合いの場を持ち、「日韓関係の早期改善に取り組むことで認識一致」しました。

 生活の党がネット上に掲載したものを、転載します。

 以下、転載

○ 日本の政党で初の海外研修を実施~来年には超党派日韓議員による囲碁大会を開催

 9月3日から5日までの3日間、生活の党は韓国ソウルにおいて、日本の政党では初めてとなる海外での研修会を実施しました。研修会には、小沢一郎代表、鈴木克昌幹事長、小宮山泰子国会対策委員長、村上史好国会対策委員長代理、畑浩治総合政策会議議長の各衆議院議員をはじめ、前国会議員の総支部長ら総勢29名が参加しました。

 小沢一郎代表は、研修会に先立ちソウル入りし、与党セヌリ党代表の金武星議員、元ウリ党代表で韓日議員連盟会長を務めた文喜相議員、国会囲碁愛好会会長の元裕哲議員らと個別に会談しました。

 小沢代表は面談後、長い友好協力関係を築いてきた日韓両国にとって、現在の二国間関係は不正常であり、両国にとってプラスでなく、正常化すべきとの見解で一致したと述べました。

 また、元裕哲議員との間で国交正常化50周年にあたる来年、超党派日韓議員による囲碁大会を開催することで合意したことを明らかにしました

○ 日韓関係の一日も早い改善に合意~与野党国会議員、前国会議員と率直に意見交換

 9月3日午後、ソウル入りした研修団はまず、韓国の戦没者を追悼するために国立顕忠院を訪れ、献花しました。9月4日午前には、韓国国会を訪問し、与党セヌリ党、最大野党新政治民主連合の各政策委員長らと面談しました。

 両党とも生活の党の韓国訪問に歓迎の意を表すとともに、日韓関係が厳しい関係にあり、これを一日でも早く改善すべきとの見解を示しました。

 9月4日正午から国会内の伝統式宴会場「サランゼ」において、セヌリ党シンクタンクの汝矣島研究院主催昼食会・「YDI TALK Japan 2014」が開催され、韓国側からは金正薫韓日議員連盟未来委員長をはじめとする与野党国会議員、元国会議員が参加しました。

 双方は「日韓関係の発展のための議員外交の活性化」をテーマにして率直に意見交換しました。

○ 小沢一郎代表、国民大学から名誉政治学博士学位を授与される
小沢一郎 韓国

 その後、研修団は韓国において日本研究をリードする国民大学に移動し、小沢一郎代表に対する名誉政治学博士学位授与式に参加しました。

 ユ・ジス総長は学位授与後の祝辞において「小沢代表が歩んできた道、その足跡の数だけ、両国間の親善関係と政治水準が発展したことをよく分かっています。

 激動する東北アジア外交関係において、今日のような行事はとても重要な意味を持ちます。名誉博士授与は国民大学と小沢代表との特別な出会いという意味を超えて、韓日両国の関係改善という次元で皆にとって特別なこととして記憶されるでしょう」と述べました。

 小沢代表は学位授与を受けて、大学関係者に深い謝意を示した上で「博士号をいただいた責任と使命をしっかりと胸に刻み、それにふさわしく精進して参ります。

 同志とともに決意を新たにして、両国、両国民の強い深い絆をさらに一層築きあげ、今後とも相携え相協力して両国の発展と両国民の幸福のために尽力していきます」と挨拶しました。


○ 国民大学日本学研究所と懇談~韓国の日本研究者と忌憚ない意見交換で交流を深める

 この後、研修団は国民大学日本学研究所との懇談会に参加しました。まず、李元徳国民大学日本学研究所所長から「危機の日韓関係どう打開するか?」、曺良鉉国立外交院外交安保研究所教授から「中国の台頭と東アジア国際秩序-韓国の視角」、金良姫大邸大学助教授から「東アジア経済統合の現状と問われる日本の役割-あるアジア人の視点-」について講演を聞いた後、日韓関係の現状、関係改善のあり方について忌憚なく意見交換しました。

 その後、国民大学主催の夕食会が開催され、韓国の日本研究者との交流を深め、研修会はすべての日程を成功裏に終了しました。

 以上、転載おわり