BS11のテレビ番組に生出演した生活の党の小沢一郎代表は、「候補者を絞れば、自民党に勝てる。次の選挙で政権交代は充分可能です」と、力強く断言しました。

 露木茂・キャスター、二木啓孝・解説委員が質問・インタビューした、8月25日夜9時からの番組です。

 出だしは、生活の党が9月3~5日に韓国のソウルで行う研修について。
 
 小沢代表は「中国や韓国と関係が良くない状態が続いている。しかし、誰もが友好関係は維持しなければならないと思っている。もう少しお互いにざっくばらんに話し合える関係をつくることが大切だから、韓国側の与野党にも表敬訪問する」と、議員レベルでの関係改善の一助にしたいという思いを話しました。

 続いて、安倍政権の評価について。小沢代表は「安倍政権がやっていることは、新市場主義で自由主義万能だから、弱肉強食になってしまう。もともと資本主義はその反省として、さまざまなセーフネットや社会福祉制度が編み出し、生き延びてきたものだ。それを、安倍政権は200~300年前の弱肉強食の時代に逆戻りさせるものだ。民主主義に反するものだ」

 「民主党が政権交代させてもらったが、『民主党も、自民党と変らないじゃないか』となり、自民党政権に戻ってしまった。そして、自民党に代わる政党がない、という状況になっている。しかし、『国民の生活が第一』の政策は間違っていなかったと思っている」

 集団的自衛権について。「自衛権はいわば自然権でどの国も持っている。国連も認めている。しかし、他国が攻撃されている時に出て行って武力を行使するのは、日本国憲法が明確に禁止している。どうしても他国が攻撃されているところへ出ていきたいなら、憲法を変えるほかない。それを閣議でやりゃあいいんだ、というのは姑息すぎる」

 野党再編について。「一つの政党になるのがベストだが、それが無理なら野党が協力し合う『オリーブの木』という考え方もある。候補者を調整して、一人に絞って闘えば、自民党に勝てる。事実、滋賀県での県知事選などで、それが裏づけられている。多くの首長選挙で、裏づけられている」

 でも、各野党が選挙協力して再び政権を取れたとしても、現実の政権運営の段階で結局、またばらばらになってしまうのではないか? 民主党政権の教訓は生きているのでしょうか。

 「う~ん。(民主党の中に生きているかどうかはともかく)国民の中に生きていますよ。自分たちの投票で政権交代させることができるんだ、という意識が残っている。野党再編については、民主党が自分から言わなければダメです。私からどうのこうの言うつもりはない」。小沢代表から民主党に働きかけるつもりはないの意。

 10月の福島県知事選、11月の沖縄県知事選を、どう見ているか。「これまでの首長選は、(候補者を)一本化したら、8、9割勝っている。今度も勝てる」

 「それと同じで、(国政選挙でも)今度こそ勝つんだ。政権を取るんだ、という気持ちで候補者を立てることが大切です。有権者の支持が強い人がいい。その候補者選定は私情をはさんではならない」

 総選挙はいつになりそうか。「7-9月期のGDPを見て、消費税を上げると言っている。国民の生活は惨憺たるものになるのではないか。とくに地方は今でもさんたんたるものだ。地方での選挙もあり、来年の夏以降はいつ総選挙となってもおかしくない。イラクやウクライナなど世界の情勢を含め、平穏に続くとは思っていない」

 来年夏以降は、常在戦場。私たちものほほんとはしておれません。